レイはただの装飾品ではなく、フラと同様、自然崇拝の心から生み出されたもの。
自然に大きな力が宿っていると信じていた古代ハワイ人は、動物の歯や骨、貝、植物など自然物でレイを作り、自然と通して霊力を身体に呼び込もうとしたのです。
本来「魔除け」や「開運」の目的で身につけられていたレイも、現代では特別な日にレイを贈るという週刊がロコ(ハワイに住む人)に定着しています。
レイの由来や種類

カヒコはハワイの原産種だけ!
フラダンス各レイに使用する材料は、そのメレ(歌)に秘められた内容で決められます。当然、西洋文化が入り込んでくる以前のカヒコのメレでは、外来種は使用されずハワイ原産のものが基本となります。プルメリア、ハイビスカス等の外来種はアウアナでのみ使用され、イリマやレフアの花がカヒコで使用されるのはそういう理由からです。カヒコでは花を使用せずにマイレやパラパライ、ラウアエ、ティー・リーフなど、植物の葉のみで作られるレイを使用することも多いです。
ハワイ原産の草花は、一部を除き一般にはあまり売られていないことが多い。レイ・ショップでは園芸用に栽培されている外来種を多く扱うため、フラ用のレイは買えないことがよくあります。また、植生の違いにより、ハワイ島の代表花、オーヒア・レフアのようにハワイ島ではイベント時などに購入が容易なものでも、他の島では難しい場合もあります。
レイ・コレクション
- フラダンス●パラパライ&マイレ
- モキハナ&マイレ
- ティー・ラウアエ
- プア・ケニ・ケニ
- ロケラニ
- イリマ
- レフア
- パラパライ
- プルメリア
- ククイ
- ピカケ
- フェザー
マイレとパラパライを丁寧に編み込んだレイとレイ・ポオ。
モキハナとはミカン科の低木で、カウアイ島にしか自生していない貴重品。薄い緑色の実をレイの材料に使います。マイレは他のレイと組み合わされることが多い。
カヒコではレイに葉を利用することが多い。ティー・リーフとラウアエの葉を編み込んで作ります。
咲きはじめは白く、次第に山吹色へと変化する花がプア・ケニ・ケニ。甘い香りが人気でレイのほかココナッツオイルの香り付けとしても用いられます。
レイはロケラニ(小さいバラ)とマイレ。ロケラニとはハワイ語で「天国のバラ」という意味で、本来は赤紫色の小ぶりのバラのことを言います。
イリマはアオイ科の常緑小低木でオアフ島の花。花びらを幾重にも重ねてレイにするため昔は貴人のみが付けることを許された高貴なレイ。
レフアはハワイ島を代表する花であり、ハワイ島で開催されるフラ最大のイベント、メリー・モナーク・フェスティバルには欠かせません。
マウイ島のマカヒキという祭りをイメージして、全体的に力強いコスチュームにはパラパライのレイもボリュームを持たせてバランスをとります。クーベエもパラパライで作られます。
白い花の中央が黄味を帯びるプルメリア。ハワイのレイの素材によく使われますが、実は外来種。
白い可憐な花でモロカイ島を象徴する花。
鳥の羽で作られるフェザーレイは、古代は王族のみがかけることを許されていたもの。